足ベース

Paris Loves Vinylの動画、
ティミー・トーマスのライブ音源をかけてる辺も、好きです。
テクノの先駆みたいな『Why Can’t We Live Together』で知られる人ですが、
このライブ音源ではバンドにホーン隊まで付けて、大盛り上がり仕様。
でも、「ここにはベースが二人いるぞ」とか言いながら、
オルガンの足ベースでソロ弾いたりもしてて、良い感じになってます。

どこの音源なのかと思ったら、アフリカでのライブ盤なんですね。
それにしても、何でこんなに盛り上がってるんでしょう。

ティミー・トーマスの足ベースが観れる動画もありました。
多分、本当に弾いてる動画でしょう。牧師の説教感も、感じます。
全く説教に似つかわしくない女体が舞ってるのは、謎。

Love Paris Loves Vinyl

Paris Loves Vinylという、
グループなのか団体なのか不明な連中のミックスを、よく聴いてます。
といっても、聴くのはほぼこの動画だけなんですけど。
フランスだけど、ソウルやブラジルものがメインで、いい感じです。
Mellotronという、楽器なのか何なのか不明な箱も、ナイス。
ある意味、現在では最も難しいキャパ感があって、いい感じです。

ラベルの『Moon Shadow』がかかる辺が、特にナイス。
スタジオライブっぽい曲後半の感じを、この雰囲気で聞くと、
異常に至福感があるのは、何故なんでしょう。

プリンスが思うプリンスのドラム

プリンスは、自分のドラムのことをどう思ってたんだろう。
そんなことを、ふと思うことがあります。
上手いと思ってたんでしょうか。そうは思ってなかったんでしょうか。
この『America』のドラムソロでは、途中でギターがかぶってきたりしてます。
ひょっとしたら本当にライブで鳴ってた音かも知れませんが、
手癖と音色からプリンス本人がオーバーダブしたものに聞こえます。
要は、本人もドラムにはそういうジャッジをしてたんじゃないか、と。
ドラムだけだと、さすがに苦しいな、と。

では人に任せろという話なんですが、そうもいかない。
歌を歌う人にとってドラムは、技術より生理の問題であり、
上手かろうが何だろうが合わないものは合わない、
といった話をどこかで聞いたことがあります。
個人の生理が全開な音楽をやってたプリンスにとって、
自分のドラムは、聴いてるだけのこちらとは違った意味で、
かなり重要だったのかもと思ったりするのです。

プリンス本人よりもプリンスらしいドラムを叩けるのは、
冗談でも何でもなく、ドラムマシンのLinn Drumだったんでしょう。
いびつなタイミングと、クラップに聞こえないクラップ音。
実に変態であり、生のドラム以上に人の生理が伝わってきます。
これまた噂を聞いただけですが、このマシンを入手したとき、
プリンスは嬉しくて嬉しくて抱いて寝たんだとか。
「自分のドラムでは無理なメジャーシーンに、この音なら行ける」
と思ったんじゃないかと、勝手に妄想したりしてます。

プリンスのドラム

プリンスがドラム叩いてる所を集めた動画がありました。
体格の華奢さが音に反映されてるようで、辛いといえば辛い感もあります。
逆に、渋いといえばかなり渋い演奏という感じもしますけど。
でもこの渋さは、この人の場合、ギターにもベースにもありますね。

プリンスが抱えた歴代ドラマーから、
ベストを選ぶなんて企画をやってるとこも、あったみたいです。
プリンス本人もノミネートしてるのが面白いですが、
それならLinn Drumもノミネートしてないと駄目でしょう。

I Can’t See You

ジミヘンの『Can You See Me』、
私は最初に聴いたのが、日本のベスト盤だったんですよ。
で、そこに入ってた音源が、リバーブ付きだったんですよね。
それに耳が馴染んでたので、後から聴いたマトモな音の盤が、
未だに何故かしっくり来なかったりします。
特に、ブレイクのところとか。あと、ソロのところもそう。
不穏な響きが、余計に不穏になって、よかったと思います。
あの音源、今ではあまり出くわさないんですよね。
なので、無茶苦茶に荒いライブ音源とかで、気を紛らせています。
この動画の音は、ちょっと荒過ぎる気もするけど。