ローファイハットの抒情

最近、BYHAZE & SAFAの『FEEL GOOD』をよく聴きます。
といっても、何処の誰の何なのか全然よく知らないんですが、
でもメローな感じが良くて気に入ってます。
ローファイのハットが荒っぽい入れ方で入ってるのも、
何故か叙情的に聴こえたりします。

『FEEL GOOD』は、DJ Nicoという人のミックスで知りました。
何か、世界って最高ですね。

In A Silent Wayの日

今日は、マイルス・デイヴィス『In A Silent Way』が録音された日。
でも実際には、編集によってあの音響が生まれたようなアルバムなので、
録音日を記念しても、あまり意味がない気もしますが。
「In A Silent Wayの日」を制定するなら、やはり編集日でしょうか。
『Shhh』 をそっくりそのままA面冒頭&末尾の6分に使うことを、
プロデューサーで編集を担ったテオ・マセロが決断した日、とか。
そんな日付、わかるのかという話ですけど。

A面の『Shhh/Peaceful』、同じ音源を上手くシンクロさせると、
冒頭と末尾の同じ音源加減がはっきりわかって、楽しかったりします。
この無茶苦茶極まる編集を「いける」と判断した瞬間は、
確かに何かが生まれた瞬間なのかもしれません。

君の隣に埋めてくれ

エイドリアン・ヤングの奔放なベース、
彼がプロデュースしたビラルの作品でも堪能できます。
この曲なんかは、ベースがベース以外の何かになってるという。
もっとも、プロデュースされてる側のビラルもまた、
「君の隣に埋めてくれ」と奔放なんですけど。

ザ・ルーツのTiny Desk Concertに客演してる時も、
ビラル、髪型がベジータ芸人みたいで奔放です。

Saultのベースが好き

最近、面白くて新しい音楽は、ベースが奔放なような気がします。
しばらく前からのフライングロータスやサンダーキャット、
あとエイドリアン・ヤングとかも、奔放ですよね。
同じようにベースが自由に思えるのが、Sault。
カッコつけずにカタカナ表記にしたいんですが、読み方が未だにわからん。
音源を立て続けに出しまくって、どんどん洗練されていってるんですが、
私は一作目で聞ける荒っぽくて勘所を押さえたベースが、好きです。
スイートでありながら、パンキッシュなレゲエ的でもあるという。
強烈に日本人好みな気もするんですが、どうなんでしょう。

『Masterpiece』も好きですが、『Up All Night』も好き。
ダラダラっと強引に始まるところが、特に好きです。

Moon ShadowとMoonshadow

Paris Loves Vinylがかけてたラベル『Moon Shadow』、
私が利用してるSpotifyにないんですが、YouTubeにありました。
曲単独で聴いても、やっぱり素晴らしい。

元は、キャット・スティーブンスの曲『Moonshadow』。
もっともラベルの方は、公開処刑レベルで別次元に達してますけど。
いや、タイトルが『Moon Shadow』と『Moonshadow』と違うので、
本当に違う曲なのかも知れません。

足ベース

Paris Loves Vinylの動画、
ティミー・トーマスのライブ音源をかけてる辺も、好きです。
テクノの先駆みたいな『Why Can’t We Live Together』で知られる人ですが、
このライブ音源ではバンドにホーン隊まで付けて、大盛り上がり仕様。
でも、「ここにはベースが二人いるぞ」とか言いながら、
オルガンの足ベースでソロ弾いたりもしてて、良い感じになってます。

どこの音源なのかと思ったら、アフリカでのライブ盤なんですね。
それにしても、何でこんなに盛り上がってるんでしょう。

ティミー・トーマスの足ベースが観れる動画もありました。
多分、本当に弾いてる動画でしょう。牧師の説教感も、感じます。
全く説教に似つかわしくない女体が舞ってるのは、謎。

プリンスが思うプリンスのドラム

プリンスは、自分のドラムのことをどう思ってたんだろう。
そんなことを、ふと思うことがあります。
上手いと思ってたんでしょうか。そうは思ってなかったんでしょうか。
この『America』のドラムソロでは、途中でギターがかぶってきたりしてます。
ひょっとしたら本当にライブで鳴ってた音かも知れませんが、
手癖と音色からプリンス本人がオーバーダブしたものに聞こえます。
要は、本人もドラムにはそういうジャッジをしてたんじゃないか、と。
ドラムだけだと、さすがに苦しいな、と。

では人に任せろという話なんですが、そうもいかない。
歌を歌う人にとってドラムは、技術より生理の問題であり、
上手かろうが何だろうが合わないものは合わない、
といった話をどこかで聞いたことがあります。
個人の生理が全開な音楽をやってたプリンスにとって、
自分のドラムは、聴いてるだけのこちらとは違った意味で、
かなり重要だったのかもと思ったりするのです。

プリンス本人よりもプリンスらしいドラムを叩けるのは、
冗談でも何でもなく、ドラムマシンのLinn Drumだったんでしょう。
いびつなタイミングと、クラップに聞こえないクラップ音。
実に変態であり、生のドラム以上に人の生理が伝わってきます。
これまた噂を聞いただけですが、このマシンを入手したとき、
プリンスは嬉しくて嬉しくて抱いて寝たんだとか。
「自分のドラムでは無理なメジャーシーンに、この音なら行ける」
と思ったんじゃないかと、勝手に妄想したりしてます。

プリンスのドラム

プリンスがドラム叩いてる所を集めた動画がありました。
体格の華奢さが音に反映されてるようで、辛いといえば辛い感もあります。
逆に、渋いといえばかなり渋い演奏という感じもしますけど。
でもこの渋さは、この人の場合、ギターにもベースにもありますね。

プリンスが抱えた歴代ドラマーから、
ベストを選ぶなんて企画をやってるとこも、あったみたいです。
プリンス本人もノミネートしてるのが面白いですが、
それならLinn Drumもノミネートしてないと駄目でしょう。

I Can’t See You

ジミヘンの『Can You See Me』、
私は最初に聴いたのが、日本のベスト盤だったんですよ。
で、そこに入ってた音源が、リバーブ付きだったんですよね。
それに耳が馴染んでたので、後から聴いたマトモな音の盤が、
未だに何故かしっくり来なかったりします。
特に、ブレイクのところとか。あと、ソロのところもそう。
不穏な響きが、余計に不穏になって、よかったと思います。
あの音源、今ではあまり出くわさないんですよね。
なので、無茶苦茶に荒いライブ音源とかで、気を紛らせています。
この動画の音は、ちょっと荒過ぎる気もするけど。