流用音楽

大昔から、ガンダムのとあるBGMが気になってました。
濃い人の間では『流用音楽』として知られてるアレなんですが、
そんなに濃くない私は、気になっては忘れ気になっては忘れを繰り返し、
そのまま現在にまで至ってたのでした。
最近になって、何とか忘れずに調べるところまで辿り着き、
Cécil Waryなる人の『Aura Popularis』なる曲であると知った次第です。
「でんでんでーで(『窮地に立つガンダム』)」みたいに、
歌って楽しいBGMが多いファーストガンダムにあっても、この曲は強烈。
尋常ならざる緊張感が、曲単体で聞いてもなお最高だと感じます。
一番マッチしてるのはハモンさんの「好きだったよ坊や」の辺でしょうが、
大量殺戮マシーンと化したアムロがチベに飛ぶ辺も、私は好きです。

160

CHIPPY NONSTOPという人の160な動画を見てます。
160というのは、もちろんBPMのことです。それ以外に、何があるのかと。
ゲットー全開なBPMのため、アーリー90年代な曲が良い味です。
160な世界で聴く「Energy Flash」、最高。
なんですが、160な世界で聴くブリトニー「Toxic」も、何故か最高。

CHIPPY NONSTOPさん、こちらはもう少し現代風。
しかし後半はドラムンベースとなり、かなり速くなってます。
背後の動画が押井守『天使のたまご』なのは、何故なんでしょう。

ファンク師匠

我らがデヴィッド・ファンク、
アントワープのフェスでも多動全開で回しています。
客から差し出される、あまりタバコじゃなさそうなタバコも、
ファンク師匠は食い気味に受け取って、吸いまくり。
あまりにも今の時代と無関係な光景が展開されてますが、
動画ページの下部には
「This event is compliant with local CV-19 safety restrictions.」
の文言あり。
今はやっぱり、今なのですね。

『TRAVESSIA』の夏

何となく流し聴きしてたSpotifyで、
Hamilton de Holandaというバンドリンプレイヤーの曲がかかり、
何となく気に入って全曲ミルトン・ナシメントのカバーのアルバムを聴いてたら、
『TRAVESSIA』でわけもわからず号泣する、そんな夏。

『TRAVESSIA』、歌ってたのはこちらのAlcione。
暑い。いや、熱い。

ブルーハワイの謎

Spotifyを聞いてると、
Blue Hawaiiというグループの音が流れてきました。
名前の謎さ加減より以前に、ジャケットがあまりにも衝撃的ですが、
音の方も、ありふれてるようで全然ない味わいを感じます。
The Ruralsにエイベックス感を足した感じとでもいうか。全然違うか。
結構キャリアがあるそうです。これはいったい、何なんでしょう。

音は古典的とも言えるテクノ/ハウスな感じなんですが、
性急なボーカル展開が全く逆な時間感覚になってて、
これまた不思議な気持ち良さと生々しさが溢れてます。
MVもテイストも、実に同じ感じ。これはいったい、何なんでしょう。

ネギっ鼓

湿気が増してくると、ブラジルの音が気持ち良くなります。
Spotifyのおすすめものを色々流し聴きしてると、
Alessandra Leãoの『macumbas e catimbós』が好きになりました。
鼓と歌だけで構成されてるようなフォークロア的な音ですが、
同時にサンプルや音響系のエフェクトが効いてて、現代的という。
また、鼓そのもの音がビンビン言ってる感じなのも、気に入ってます。
ジャケットも、ネギっ鼓という感じで好きです。
いや、この草がネギなのかどうかは知りませんけど。

ライブもかなり、ネギっ鼓な感じみたいです。

2018年の●●を取り戻そう

「2019年の笑顔を取り戻そう」とか言う人が何かすると思ってたら、
別段これといった騒ぎも起こらなかったGWでありました。
私は、2019年も2020年も2021年も全然笑えない人生を送ってるので、
笑顔なんかそもそも取り戻しようがありません。
でも、2018年のオランダのフェスでのデヴィッド・ファンクのプレイを見てると、
多幸症のような笑みがかなり浮かんできます。
「2018年の●●を取り戻そう」という感じでしょうか。

エチュードの季節

春はエチュードの季節。
私が好きなエチュードは、ポール・モーリアの
『Etude In The Form Of Rhythm & Blues』です。
マジックBGMで有名なイージーリスニングの巨匠が、
何故かR&Bの練習曲として作ったというナンバーであります。
いや、もちろん「練習曲」というタイトルはシャレでしょうが、
でもイントロからブレイクまでのピアノの緊張感が、妙に好きです。
邦題がこれまた何故か「ポール・モーリアのテーマ」なのも、
この緊張感とかっこ良さに引っ張られたからに思えてなりません。
この動画に写ってる盤は、ジャケットも最高。
でも、タイトルが「コンドルは飛んでいく」なのは、またしても謎。

モーターヘッド1年生

春は、入学の季節。
私は今春、モーターヘッドへの入学を果たしました。
SpotifyでWicked Ladyの関連曲をやたら聴き続けてると、
妙に耳にひっかかる曲があり、
そのいずれもがモーターヘッドのレミーが絡んでる曲だったのです。
ので、ひょっとしたらひょっとするかもと思い、
モーターヘッドも聴いてみたら、入学することになったのでした。
といっても現状は『Ace of Spade』を聴いてるだけなので、
まだまだ仮入部といった感じではありますけど。
下手すると人生もう半分終わったかも知れない歳になって、
モーターヘッドに気づきを得るとは思いませんでした。
でもこの音は、深い。簡単に深みに逃げない辺が、深い。
で、その辺は案外、歳を食わないとわからないのかも知れません。

夜を走る、夜へ落ちる、夜につまずく

ひな祭りの月というわけでもないんですが、
最近、Wicked Ladyという名前のバンドをよく聴いてます。
70年前後のイギリスのハードロックバンドなんですが、
時代・場所を良くも悪くも感じさせない辺が、何か好きです。
ゆらゆら帝国のベースとドラムを極端に下手にして、
ボーカルを凄く凡人に据え変えたような音なんですが、
寝落ちの際とかに聴くと意味不明の快感がなくもありません。
「夜を走る」というよりは、「夜へ落ちる」とでもいうか。
ドラムとかは「夜につまずく」という感じですけど。